腎臓の不調

腎臓の不調

腎臓とは体の老廃物を集めて尿を作り、体の外に出す大事な役目をする臓器です。
これの調子が悪くなるともちろん健康の維持が非常に難しくなるのですが、実際に不調が起こることもあります。
そうなったら病院で治療を受けたいのですが、風邪のように不調が起きたら治療して回復という流れにはならないこともあります。
腎臓は一度不調となるとそれ以上の回復が見込めなくなる場合もあり、異常が起きてからの治療よりも、そもそも不調にならないように注意するのが大切な臓器です。

ですが不調を示す自覚症状がやや少なく、気づいたときにはかなりの症状が進んでいることもあります。
自分の腎臓の機能を大きく失うと、日常生活の制限が大きくなり、これまで通りの生活を続けられなくなることもあります。
腎臓の不調が考えられるときは早めに泌尿器科で相談するといいでしょう。

腎臓の不調はどうやって気づく?

腎臓の不調に気づきやすいのは健康診断などです。
自覚症状がなくてもこれら健康診断により、腎臓の不調の可能性があるとわかったら早めに泌尿器科で相談しましょう。
自覚症状が現れる前ならまだ症状が軽い可能性もあります。
早期治療に取り組めれば腎臓の機能が回復する場合もあるのです。

腎臓が不調のときに現れる自覚症状もありますから、こちらも少しご紹介しましょう。
たとえば尿の変化です。

普段は澄んだ色をしていることが多いと思いますが、これが濁った感じとなり、泡立ちもあるようなら、それはタンパク質が混ざっている尿となり腎臓の不調の可能性があります。
血尿といって血が混じった尿も腎臓の不調の可能性がある変化です。
このほか、体のむくみ、頻尿、高血圧、糖尿病なども腎臓の不調の可能性がある症状となります。
これら自覚症状もあるものの、腎臓の不調はやはり症状が乏しいですから、健康診断などの結果でその可能性に気づいた方は早めに泌尿器科で相談しましょう。

腎臓の不調の治療法は?

これは現在の腎臓の状況や症状などによって変わるため、一概には言えませんが、薬を飲めばすぐに治るといった症状にならない可能性もあります。
治療法として食事制限がつく場合があり、食事の量や内容を医師から制限されることもあります。
そのような食事療法と並行して薬が使われることもあります。
具体的にどんな治療法となるかは現在の腎臓の状態によりますから、医師の指導に必ずしたがってください。
そのようにすれば不調を回復できたり、それ以上の不調に陥らないように現状を維持できたりする可能性も高まります。